【リーガルコーポレーションの歴史】
リーガルコーポレーションについて
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当社は1990年に旧社名「日本製靴株式会社」から現社名へ変更し、ジャスダックへ公開しました。桜組という会社と他3社が1902年に合併して、日本製靴株式会社になりました。以来103年の歴史を持つ日本でも一、二を争う老舗靴メーカーです。
明治時代の富国強兵の時代に、国策的な部分もあり、大倉喜八郎氏が国からの要請を受け、それまでは輸入していた兵隊用の革靴を日本で作ることになったのが始まりです。以来43年間、ずっと軍靴を作り続けてきました。上海や南方に工場を作り大量の軍靴を作っていましたが、戦前の資料はすべて焼失してしまいましたので、詳細は定かではありません。
軍靴というのは簡単に壊れてはいけないので、高い品質を要求されました。また、陸軍兵用や航空兵用などというように、各兵用にいろいろな種類の靴を作っていました。
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民需への転換
戦後は、終戦直後は物不足の時代で、材料となる靴用の革を自由に手に入れることができませんでした。
このような大変な時代をなんとか乗り越え材料が手に入るようになり、靴を作り始めると、どんな格好の悪い商品でも靴の格好をして足が入れば、どんどん飛ぶように売れていったのです。
このような時代が戦後約15年間、昭和35年ぐらいまで続きました。
リーガルブランド
昭和38年に、アメリカのブラウン社と提携し、主にデザイン的なソフト面での協力を受け、当社が軍靴で培ってきたノウハウ「Goodyear
Welt製法」という靴の最も基本となる製法を活かし、アメリカの若い学生たちが履くような靴を作り始めました。また、日本のアパレルメーカーともコラボレーションするなどで、弊社はうまく軌道に乗り、リーガルブランドはずっと成長し続けました。
昭和42年頃には、作れば売れる状況で、お客様から「お前のところは生産調整をしているのではないか」といやみを言われるぐらいに売れていたのです。
それが永年続き、リーガルブランドが売上の60%超を占めるまでになりました。
平成4年頃まではひたすら右肩上がりの成長を続け、会社全体で約720億円の売上の内50〜60%をリーガルブランドが占めるようになりました。
異業種からの参入
バブル崩壊後、異業種から、靴小売業界への参入が激しくなりました。彼らは、これまでにはなかったまったく新しい発想をもっており、その勢いを受け当社の主要顧客である一般専門店はどんどん力を失っていきました。
当時、百貨店、専門店、スーパーという当社の大きなチャネルのなかでも、当社は専門店においては圧倒的なシェアを誇っていたのですが、この影響を受け、専門店シェアが大幅に減少してしまいました。さらに海外ブランドとのライセンス契約の見直しなど会社としての方針変更もあり、売上は最盛期の半分近くにまで落ちました。現在、単体で約350億円、連結で約380億円の売上です。
一番変わったことは、コアブランドであるリーガルブランドの代理店販売を当社の直販に替え、販路を整備したことです。この直販店のほか、きっちりした対面販売をしていただける百貨店、専門店、リーガルフランチャイズ店(FC)の4本柱でやっていくことになりました。これは勿論、売上への影響も覚悟の上でした。
安い商品が市場に氾濫する今日においても、リーガルブランドが消費者から支持・信頼されつづけているのは、ブランドに対する信頼感や安心感、あるいはFCのサービスというものを消費者が購入しているからではないか、と私は想っています。
当社の業績は、2000〜2002年3月期にリストラを含む退職金一括処理を行った影響で大幅な赤字となりましたが、その後3年間は連続して黒字です。
【顧客サービス】
現在は大変厳しい状況です。歴史的背景もありこれまでは保護されてきた業界でしたが、この5年10年グローバル化が進み、そのような保護は通用しなくなってきました。当社は、そのグローバル化の波にのみ込まれないためにも、当社の旗艦ブランドであるリーガルブランドにより磨きをかけるべく、品質の向上、品質に見合った価格設定、短納期、多品種少量生産に対応できる生産体制への変換などに取り組んでおります。
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ここ10年間で業界全体において価格が大幅に下落し、5,800〜6,800円の安価なビジネスシューズが多く流通する中、当社の2万円台のビジネスシューズが大変健闘しているのは、先ほども申し上げましたたように、やはりリーガルブランドが消費者から支持されているからこそと想っています。
年に二回フランチャイズ店の店長を集めて徹底的に様々な教育を行っていることなども効果として表れているのではないでしょうか。また、お客様・消費者の声を直接聞けるよう、お客様の相談窓口(フリーダイヤル)を設けました。一日約300件の電話・メール・FAXが届いています。 |
その中で寄せられたクレームについては、お客様が納得できるよう対応させていただくだけではなく、その商品を製造した工場へ担当者が技術者を連れて行くなどし、徹底的な品質管理を行っています。不良ゼロというのはとても難しいことですが、極力ゼロに近づけるということ、また不良やお客様からのクレームを社内でフィードバックすることなどが、お客様との信頼関係へと繋がっているのではないでしょうか。1日約300件届くお客様の声の中で、10件や20件は、「さすがリーガル」「素早い対応を取ってくれる」などお褒めの言葉を頂き嬉しく思っています。
おかげさまで、安価な靴があるなかで当社の高価な靴が支持されているのはそのようなことに起因しているのではないでしょうか。
【今後注力する商品・事業・分野等】
当社は、創業からの軍靴の伝統と永年育まれた生産技術があり、やはりWelt製法※が主となりますが、この製法はどうしてもビジネスシューズになってしまいます。
※Welt製法=甲革や裏革など甲の部品を縫い合わせて、出来上がった「アッパー」と、「底」をジョイントする方法。履き心地の良さと長時間歩いていても疲れにくいことが長所。履き始めは堅めだが、履いているうちに、フィット感が高まる。さらに修理が可能であることも大きな特徴。
わたしがここ3年ぐらい言っているのは、「カジュアル化が進む中、ビジネスのマーケットは小さくなることはあっても大きくなることはない。」ということです。
今後どんどんリタイアを迎えてゆく約700万人の団塊の世代は、若い頃にファッションの洗礼を受けているため、これまでのリタイア組とはちょっと違うのではないでしょうか、また、一世帯当たり平均約4,000万円といわれる退職金や預貯金などの資産を自分たちの子供に残そうという考えもあまり持っていないと言われています。すると4,000万円×700万人=280兆円の新しいマーケットが生まれる、と考えてもいいのではないでしょうか。現に靴業界だけでなく様々な業界が、そのようなマーケットに向かって商品開発や企画を進めています。当社もその層をなんとか取り込んでいきたいと考えています。
それはやはり大人のカジュアルであり、一般的なカジュアルとは一味違う、本格的に当社が真剣に取り組んで作りこんだカジュアルシューズを投入することです。また、高齢化社会に備えたコンフォートシューズやトラベルユースの靴の商品開発も、全体の商品の見直しを行っている中で、現在最も注力していることのひとつです。
ビジネスはビジネスで守りながら、カジュアルやコンフォートなどのマーケットを攻めていけば、また売上は必ず上昇に転じるであろうと思っています。決して現在の売上で満足しているわけではありませんし、このままいけばどんどん売上は落ちていくと考えています。
マーケットや世の中が変化しているのですから、当社も変わらなくてはなりません。
これらが具現化され、来年の春や秋頃には市場に出せれば、必ずや売上アップに繋がっていくものと考えております。
このような当社のマーケットへの対応に対して非常に好感をもち、売り場拡大のお話をいただいている大手百貨店も数社あります。
商品の品質も、一見して中国の香りがするようなものは絶対にやめろ、値段にこだわるな、安易に廉く作ろうとするな、ということを厳しく言っています。少々高くても品質で納得してもらえる商品を、納得できる価格でご提案させていただけばお客様が離れていくことはない、むしろ支持されるだろうと信じています。徹底的に品質や機能にこだわったカジュアルシューズを出していきたいと考えております。
【小売分野への進出について】
| 小売事業は、これまでは買い手市場で、小売・卸売り・メーカーというきっちりした垣根、線引きがありましたが、ここ10年でそれがすっかりなくなり、メーカーが小売をする、卸売が小売をする、ということにまったく抵抗がなくなったのです。 |
| 当社はリーガルブランドに限っては早くから小売部門に進出しておりました。今後は日本国内に限ってはリーガルブランドにこだわらない、あるいは出店の立地によっては、いろんなファミリー対応のお店であるとか、30〜40代のビジネスシューズ購入層向けの、ビジネスシューズとそれに見合ったカジュアルを抱き合わせたようなお店、婦人靴の専門店など、コンセプトやその店の売りを明確にしたモデルを企画し、その実現に向けて動いているところです。百貨店の動員力と商品構成力はすごいですが、広い売り場にいくと何を買っていいのかわからなくなるという面もありますから。 |
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世界の靴メーカーの例を見てもわかるように、小売部門を持たないところは衰退が見られます。当社も今後はやはり自分の売り場をもつことで、そこでやりたいことができる、表現したことができる。他人のブランド力や人の軒先を借りて商売していては、生き残っていけない時代なのではないでしょうか。
【旗艦店『リーガル東京』について】
当社の旗艦店として2004年3月に出店した『リーガル東京』(東京都中央区銀座4−2−6)については、完全に高級路線の小売店です。出店当初は厳しかったものの、最近は大変な売上の伸びを示しており、今後2年以内には損益分岐点に乗ってくるのではないかと思っています。現在はビジネスシューズがメインですが、ビジネスもカジュアルも婦人靴もある、というお店にしたいと思っていて、現在社内で検討しています。
私は、当社はものを作ってマーケットに供給している会社ですから、商品が一番大事なのではないかと思っています。ものづくりの会社であり、ものを自社で作らないにしても企画開発部分はすべてやるわけですから、やはり商品に重点をおいて、お客様のニーズをよく把握したうえで(リーガル東京はわりあいニッチなマーケットになると思いますが)、その気持ちをしっかり掴むような品揃え、サービスなどをしっかりやっていきたいと思っています。
【海外での店舗展開について】
現在 現地代理店あるいはライセンス供与(ライセンシー)として、台湾、タイ、一部シンガポールなどの、主に日系百貨店、地元百貨店にて展開しています。
日本で作ったものだと猛烈に高くなってしまいますし、また、当社で作ったものは暑い国ではあまり通用するような商品ではありませんので、中国やイタリア(高級品)との三国間貿易で、ある程度代理店に任せたうえでやっています。
【金融機関へのメッセージ、銀行員に期待すること】
「担保がある上での融資」というより「その企業の将来性に対しての投資」をしていただきたい。
事業計画などをよく見ていただいて、実際は多少それとブレることもあるでしょうが、ある程度目をつぶっていただきながら、当社の事業計画や将来像に対しての投融資というものを是非お願いできればと思います。熱意だけでは借りられないとは想いますが、当社の将来ビジョンに共感してもらって、一緒に将来をつくっていくという気持ちでいてもらえたら嬉しいです。
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