オーストラリア通信-豪州株式投資を通して見える豪州よもやま話-

第8回 オーストラリア女性バリで麻薬密輸

今回はオーストラリアが今最も注目しているニュースのお話しです。

昨年10月にオーストラリア女性がバリのデンバサール空港で荷物のボディボードから4.1キロのマリファナ(大麻)を押収され、現行犯逮捕されました。この女性はシャペル・コービー被告(27)、私の住む東海岸クイーンズランド州のリゾート地ゴールドコースト出身なので、ここ地元では連日ニュースに取り上げられています。

インドネシアでは麻薬の密輸は死刑を求刑されるという厳しいものです。しかし、コービー被告は何者かが彼女の荷物にマリファナを入れたとして、逮捕時からずっと無実、冤罪を主張しています。

5月28日に判決の日を迎えました。当日、オーストラリアでは裁判の様子が完全生中 継されました。

デンパサール地方裁判所の裁判長がコービー被告に言い渡した一審判決は「禁固20年」でした。 懸念された最悪の判決「死刑」は免れたものの、27歳の女性にとって20年間をインドネシアの刑務所で送ることがいかに厳しいか想像できます。

ところで皆さんは1992年に起きたメルボルン事件を知っていますか。メルボルン事件は日本人観光客がマレーシアのクアラルンプールからメルボルンへ移動する際、クアラルンプールでスーツケースが盗まれ、その代わりにツアーガイドから渡されたスーツケースの中にヘロインが仕組まれていたというもの。彼らもオーストラリアで懲役10年から20年を言い渡され拘留を余儀なくされました。数年前に一部の人が刑期を終えた際に日本でも大きく取り上げられ問題となりましたね。
先週もこちらの国営放送でこの事件が見直されていました。日本の当時の”ザ・スクープ”という番組のVTRも 流されていました。(鳥越さん若かった〜)

外国での裁判は特に法廷通訳の問題はどこでも起きます。このバリのケースにおいてもメルボルンで日本人が捕まったケースでも、被告にとって公平な通訳ができていないようでした。

法廷通訳問題など不公平な裁判に同情が集まり、多くのオーストラリア人(ある電話調査では90%以上)がコービー被告の無罪を信じているようです。しかし、最近では、いろいろなスキャンダルが暴露されています。
コービー被告の家族の犯罪歴(窃盗、麻薬売人)やコービー被告自身が東京で売春婦だったこと、裁判費用の支援者と家族の対立などコービー被告無罪には不利なスキャンダルです。

ますます、この事件は今後も波乱を呼びそうです。誰でも公正な裁判を受ける権利はあるので、今後も見守っていきたいと思います。

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