オーストラリア通信-豪州株式投資を通して見える豪州よもやま話-

第10回 オーストラリア最大の投資銀行 Macquarie Bank

今回はオーストラリアの投資銀行のお話です。

日本では、庶民にはあまり馴染みがない投資銀行ですが、オーストラリアではスーパーアニュエーションファンドの運用などで利用することもあり、生活には身近なものです。

私が2000年にオーストラリアに来た当時は、1998年にアメリカの”ヘッジファンド、ロングターム・キャピタルマネジメント”が破綻したこともあり、投資銀行はあまり人気がありませんでした。また、オーストラリアの株式市場も軟調でした。

当時、取引をしていた証券会社の担当者に、

「もし今3万ドル(約250万円)持っていたらどの銘柄を買いますか?」と聞いたところ

「Macquarie Bank! It is an excellent time to buy!」

と言われて初めて、オーストラリア最大の投資銀行 「Macquarie Bank」(マッコーレー銀行)の存在を知りました。その後、恋人と付き合うような感じで、リサーチすることになりました。(当時1000株買いましたが、すぐに利食いしてしまってくやしい・・。)

1996年にオーストラリア株式市場にIPOした当時の株価は$6.50(約550円)昨日の終値は70ドル(約6000円)でした。また、昨年度のNET PROFIT(税引後利益)が前年度に比べて67%増、株価も昨年9月の$35から倍の$70、現在の頭取の昨年度の年収は18Million(約15.3億円)です。

収益の約44%は外国での投資です。最近では、アジアへの投資も活発でこの12ヶ月で約2倍の収益を上げています。INGアジアを買収し、フィリピン株式市場でのIPOも果たしました。その収益で、韓国、シンガポール、中国でインフラの投資をしています。

欧米でも同じように空港、高速道路、エネルギーなどのインフラへの投資で収益をあげています。また最近では、ロンドン証券取引所を買収するとも噂されています。昔でいう”関所”のような有料ブリッジ投資が主な収入源です。私の大好きな米投資家バフェットが著書の中で

「もし、あなたが泳いだり船を漕いだりして川を渡りたくなければお金を払って橋を渡るだろう。従って橋を所有している人は一種の独占的地位をもっている。そんな独占的地位のある企業に私は投資をする」

といっています。これが最近のマッコーレー銀行の戦略です!

どこまでビジネスを伸ばしていくか?これからのマッコーレーの戦略には目が離せませんね・・。

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