オーストラリア通信-豪州株式投資を通して見える豪州よもやま話-

第11回 資源ブームで好調なオーストラリア経済?

最近では、住宅バブルの崩壊がささやかれ、好調なオーストラリア経済の減速が心配されはじめていますが、その代わりとなってやってきたのが石炭や鉄鉱石などの資源ブームです。

ご存知の通り、このブームの背景には中国の需要があります。

オーストラリアを代表する資源会社BHP Billiton社の10月決算報告会では 「中国主導の資源ブームは今後も続く」とCEOグットイヤー氏、自らが断言しました。

石炭・鉄鉱石を扱うBHPは2004年度の純利益が前年度比85%増の65億1200万米ドル(約7500億円)とオーストラリア企業の最高益記録を更新しました。

オーストラリア全体の輸出額に占める鉱物資源の割合は約30%で、今までは日本が一番の輸出先であったのですが2004年度は中国が一番となりました。

また、この空前の資源ブームでオーストラリア市場株価とオーストラリアドルは右肩上がりです。例えば資源株の代表であるBHP Billiton社の株価は去年12月の15ドル(豪ドル)から今年の11月は21ドルまで上昇しています。

現在、BHP Billiton社をはじめとするオーストラリアの資源各社では輸出量を増やすために生産能力の拡大やインフラ整備を急速に進めています。この投資に伴い、経済も潤ってきたといわれています。

しかし、一方で“このブームはいつまで続くのか”と問われているのも確かで、中国経済がもし減速したら需要が減り、価格の急落も予想されます。BHPのCEOは「中国の次はインド、ロシアが続く」と強気の発言ですが、短期的に見れば、やはり中国経済の動向次第でしょうね。

オーストラリア経済とも深い関係の今後の中国経済に注目です。

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