
第2回 主要国における中小企業の位置づけ
各国が発表している大企業と中小企業の割合を、多少の定義の違いを恐れずあえて比較しますと、以下のようになります。
Large Companies |
SME |
|
---|---|---|
Italy | 23.80% | 76.20% |
France | 38.00% | 62.00% |
UK | 46.70% | 56.30% |
Japan | 48.70% | 51.30% |
USA | 49.00% | 51.00% |
Germany | 50.00% | 50.00% |
EU | N.A. | N.A. |
Large Companies |
SME |
|
---|---|---|
Italy | 20.00% | 80.00% |
Japan | 22.00% | 78.00% |
France | 34.00% | 66.00% |
EU | 34.00% | 66.00% |
UK | 41.00% | 53.00% |
Germany | 43.00% | 57.00% |
USA | 47.00% | 53.00% |
英国の中小企業の現状 2003年の英国経済は年間を通して好調でしたが、中小企業においてはポンド高などの外的要因もありなお脆弱さがみられ、業種により好不調混在していました。
Barclays Bank の調査によると2003年度中の起業数は465,000件で前年比19%増加。2002年度の20%増に続く高い伸びを示しました。これは1993年以来の最も高い増加率でした。

一方2003年度中の廃業数は291,100件と前年比15.6%減少しています。その結果 stock of business は前年比6.9%増加し2,687,100に達しました。これは同行が統計をとり始めた1988年以来、単年度として最高の増加率でした。

我が国において起業件数の少なさが問題視されているのと較べ、注目すべき点かと思います。
著者:戸田 洋正