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群馬銀行 齋藤 一雄 頭取 インタビュー

「食」と「観光」の両面から群馬の魅力をアピール-「ぐんぎん食と観光の交流会 in TOKYO」を開催

群馬銀行は2012年4月25日に首都圏のバイヤーに群馬の食・観光の魅力をPRするイベント「ぐんぎん食と観光の交流会 in TOKYO」を開催する。 それに先立ち、群馬銀行の齋藤 一雄 頭取に今回の商談会にかける意気込みと地域活性化への取り組みについて伺った。
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聞き手:リッキービジネスソリューション(株) 代表取締役 澁谷 耕一

▲ 群馬銀行 齋藤 一雄 頭取

<澁谷>

「ぐんぎん食と観光の交流会」を東京で開催する狙い、背景についてお聞かせください。

(齋藤 頭取)

群馬銀行では、農業・食品関連の取引先の販路拡大・パートナー発掘の支援施策の一つとして、「食」に関する催事を行っています。

単独主催では、「ぐんぎん食の交流会」を前橋市内のグリーンドームで平成18年より約1年半おきに過去3回開催しています。 また昨年は、「ぐんま地場産業フェスタ2011~県産品の交流会~」を9月の群馬ディスティネーションキャンペーンの時期に合わせ、群馬県と共同開催しました。

首都圏向けの「食」のイベントとしては、リッキービジネスソリューション株式会社と共催の「地方銀行フードセレクション」に第1回目から連続して6回参加し、当行取引先の昨年の参加数は29社と取引先からも大変喜んでいただけるイベントとなっています。 

イベントを重ねる中で、取引先から首都圏のバイヤーに向けて積極的に販路拡大を行いたいとの要望を受け、今回、当行独自に「椿山荘」での展示・試食・商談会を企画しました。 
群馬県内の魅力の発信、来場者誘致のため、県内の温泉地などの観光も併せてPRし、最終的には沢山の人が群馬に来て、観て、食べて、飲んでもらいお泊りいただき、群馬経済の活性化に寄与できればと考えています。

<澁谷>

群馬銀行取引先の農産品、食品メーカー、観光関連コンテンツの持つ魅力とはどのようなものでしょうか。

(齋藤 頭取)

群馬県は、東京から近く、はとバスも来ているので日帰りで回れる観光地も沢山あります。そういった面で、食だけでなく観光もPRしていきたいと考えています。

私の観光の一番のお勧めは、谷川岳の一ノ倉沢です。
標高は2,000mにも満たないが、ロッククライミングのメッカとして有名で、全国から来た方々をご案内すると全員が感激してくれます。本当にすばらしい自然の景色を堪能することが出来ます。

この他にも自然環境では、尾瀬国立公園が群馬・福島・栃木・新潟の4県にまたがり、群馬県側では片品地域が含まれ、面積で47%を占めています。これからの季節では、水芭蕉がみどころですよ。

群馬銀行では、「尾瀬紀行」と銘した自然環境保護ファンドを販売しており、信託報酬の一部を尾瀬保護財団へ寄付するなど、環境保全にも取り組んでいます。

また群馬はご存知の通り「全国屈指の温泉大国」と言われ、草津・四万・伊香保・水上と言った四大温泉をはじめ、県内には名湯と呼ばれる歴史ある温泉地があります。

特に草津温泉の自然湧出量は日本一で、湯畑があります。そういうところの温泉旅館は、以前は東京と同じような料理を出すところが多かったのですが、最近は川魚の鱒や赤城山麓の豚肉など地元の食材を出すところが大分増えてきています。

今回の「ぐんぎん食と観光の交流会」でも、地元の食品素材分野は農業・畜産を中心に多彩な食材を提供します。水資源も利根川水系を中心に恵まれ、飲料・食品メーカー等、多く進出いただいています。地酒も豊富で、最近、日本初の本格的スパークリング日本酒で有名になった永井酒造も群馬県のメーカーです。

<澁谷>

「ぐんぎん食と観光の交流会」の見どころ、意気込みについて、お聞かせください。

(齋藤 頭取)


農畜産物、加工食品などバラエティー豊かな食材を持つ「食」の出展者54社と、群馬県内の主な温泉地など「観光」の6団体が出展し、群馬県の魅力を「食」と「観光」の両面からアピールします。 

商談会では、単に個別ブースで出展社に試食を提供してもらうだけでなく、出展社の食材などを使って、椿山荘の一流シェフが、試食用のオリジナル料理を提供します。
また、観光地の案内やオリジナル商品が当る抽選会、草津の熊笹を使ったスイーツや安中の秋間梅林の梅の商品を使った試食品などの提供も予定されています。
開会セレモニーは、群馬県知事などをご招待し、盛大に開催します。
地元新聞社、テレビ局、ラジオ局、金融新聞社も当日取材に来ていただく予定で、群馬県内外に向けての群馬の魅力をアピールします。

<澁谷>

群馬銀行の地域活性化への取組みについて、お伺いさせてください。

(齋藤 頭取)

群馬銀行は、医療・介護・健康関連及び高齢者、農業及び食品、環境、観光に関する事業の4分野を成長事業に定め、積極的な取組を図っています。
また、地域活性化に向けて、成長分野の各種セミナーも定例開催し、情報発信しています。
本年度、2012年度は、医療・介護の両分野で診療報酬が見直される「ダブル改定」の年にあたり、改定要旨をいち早くお取引先にお知らせすべく、2月に医療セミナー、3月に介護セミナーを既に実施しました。

また、本件をはじめ、「地方銀行フードセレクション」「ぐんぎん食の交流会」「地場産業ファスタ:群馬県と共催」等各種商談会を開催・参加し、お取引先様のビジネスマッチング等の支援を行っています。

<澁谷>

群馬銀行のサポート体制について、ご説明ください。

(齋藤 頭取)

成長分野については、日銀貸出制度を利用した「ぐんぎん成長基盤強化支援資金」を用意し、お客様の成長事業を支援しています。

また、法人部内で、医療・介護分野に4名、農業・食品・環境担当に3名 計7名(兼務含む)を配置し、お客様や営業店からの問い合わせ、案件相談等にスピーディに対応出来る体勢を整備しています。

<澁谷>

ありがとうございました。

(2012/04/11 取材 | 2012/04/18掲載)

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